ぐるぐる思考~ずっと嫌なことを考えてしまうとき~
あーなんであんとき言い返せなかったのか。。
悔しい、今でもなんとかしてやらんと気が済まない!許せない!
と、こんなかんじで遠い過去であったり、最近あった心動くことを思い出して思い悩むこと、そんなことありませんか?
このような状態になることを
牛さんの得意技になぞらえて「反芻思考」といいます。
わかりやすく「ぐるぐる思考」ともいわれています。
私もいつの間にやら考え込んでます。
ぐるぐる発動時は信号を見逃しそうになったり、雑談の途中でも相手のいうことが耳に入らなくなったりしてしまいます。
では、我々はどうやって「反芻思考」と戦えばいいのでしょう?
嫌な記憶がグルグルして止まらないのをどうにかする本~はんすう思考をとめる~
ありました。
タイトルがまんまです。ジャンル:反芻思考です。
作者の「しきはる」さんは、医師やカウンセラーの様な心理の専門家ではなく、ぐるぐる思考から何とかして逃れた当事者です。
2年かけて、ひどい時には8時間くらい続いていたぐるぐる思考を時々2~3秒起きる、くらいになるまで克服。
それゆえこの本は身をもって学びを一冊の本にまとめ上げた体験記でもある解説書なのです。
第1章は
・脳のホルモンが分泌してしまう仕組み
・反芻思考と性格、感情について
が書かれています。
なかでも、真面目な人ほどなりやすい、というのは納得しました。私もなるしw
第2章、3章は反芻思考と戦う方法がひたすら書かれています。
額を五の指でぺちぺちたたくことにより、触覚を刺激しそちらに集中することでぐるぐる思考を止める。というシンプルな方法。
我々も気合を入れるときに頬を叩いてみたりしますね。
ぐるぐる思考はぼんやりとした集中できない状態のときにおこるので、寝つけないときには頻発します。タッピングをして額にあたる指に集中しつつ、眠りについていくとよいそうです。
・マインドフルネス瞑想 + ヨガ
呼吸や手足のの感覚に集中して思考を止める瞑想法です。瞑想が上達すると思考が止まって穏やかな感情の持ち主になれるそうです。
ただし、瞑想で思考を止めることができる段階まで行くには毎日20分、数か月から数年続ける必要があるそうです。
ヨガと併用するとよい、とのこと。ヨガも呼吸を重視しているのでその呼吸法との相性抜群です。
上記二つは起きた時、止める方法として紹介されています。
その他にも様々な角度から「どうにかする方法」が書かれていますが、一番最後に書かれているやつは目からうろこでした。
・はんすう思考を利用する
何度も言葉や場面を思い出すことができるのだから、それを利用して勉強に活かしたらいいじゃない!という考え方です。語学の勉強に適しているそうです。
反芻思考と河原で殴り合った後の友情かな、と私はちょっと涙ぐみました。
当事者の体験からの学びとかいてあったので激しいパッションが感じられる文章を予想していました。しかし読んでみたところ反対に内容が一貫して冷静に書かれて落ち着いた印象を受けました。
これが反芻思考との戦いの末に至った境地なのでしょうか
ちなみに私は解消法は、柔術で「~~~ッ!」の世界へと旅立ちへとへとになり、なんとか道着を片付け(すぐに洗って干さないと恐ろしいことになる)、電池切れで寝る。
そして朝起きると全身筋肉痛なので、そこに意識がいって考える暇がない、という強制マインドフルネスで対処していました。
今は、ぐるぐるする考えをそのまま書いたっていいんだっていうのがわかって書く力にかえるという荒業を実行中です。
この本にも書くっていう方法があったのですが併せて↓の本を読んで目覚めました。